メモ帳2023

気ままに

忙しさを終えて

柄にもなく10月は「本気(マジ)」をスローガンに生きていた。

勉強も研究も資格も音楽も遊びも,何も諦めたくなかった。なぜこんな精力的になったのかは分からないが,1ヶ月くらいこの精神で生き抜いてみようと意気込んでいた。

 

昔から忙しい生活は嫌いだった。周りの人たちはどうしてそんなに生き急いでいるのだろうと不思議に思うことさえあった。反面,何かをすり減らしてまでやりたいことがある人が羨ましかった。これは今も変わっていない。

 

資格試験日が近づくにつれ,これまでのと比べて勉強時間を割くことができていないということに焦りを覚える。締め切りが近づくにつれ,残された時間とタスク量を見て嘆きたくなる。学祭が近づくにつれ,増える夜スタジオ。

 

自分なりに身を削った結果,いくつかの反省点がある。いや,身を削って得られたのはいくつかの反省点である。

 

一つに,中途半端。多くのことを同時にこなしていると,全ての事物に対して100%を出せない(出しているつもりでも)。さらに蓄積ダメージを完全に回復する余裕はないので,コンディションの良いときの100%と比べると大きく劣る。資格試験がまさにそうだ。点取ゲームとしてはクリアだけど,それ以上に知識を得られた気がしない。もっと時間をかけたかった。

 

もう一つに,人に迷惑をかける可能性が高くなる点だ。自分の抱えているもので手一杯な状態で,他人との共同作業があったとき視野を広く保つのは難しいし,気を配る余裕が普段よりなくなってしまう。「今おれはXXとかYYとかで忙しいから〜」なんてのは言い訳である。目の前のことに向き合っているという点で,その場では皆平等に責任が生まれるはずだ。

 

いつもの自分ならこなせない(こなさない)ようなタスク量を1ヶ月で捌き,数々の締め切りを乗り越えた自分は自信をつけ,来たる修論の締め切りや,学生生活の終わりに向けて,精神的な余裕を持って向き合うことができるようになった。

なんてことは,まるでない。

 

学祭を経て研究や勉強から目を背けた結果の皺寄せが今である。物事は全てバランスであるが,それが崩れていた。(実際は学祭後,これまでを取り戻すかのように1週間ほど大遊びをしたためである。)数日後に控えているMTに向けて進捗を産まなければならないし,明日は研修に出かけなければならない。依然としてやらなければならないことは消えたりはしない。

 

嗚呼,忙しさは続く。